Quantcast
Channel: 東北メディカル・メガバンク機構
Viewing all 2358 articles
Browse latest View live

公開シンポジウム「人生100年時代、21世紀型社会を見据えたライフコースアプローチ」に山本機構長が登壇、ToMMoがブース出展いたします(6/13)

$
0
0

2019年6月13日(木)に時事通信ホール(東京都中央区銀座5-15-8)で開催される公開シンポジウム「人生100年時代、21世紀型社会を見据えたライフコースアプローチ」において、山本機構長が登壇いたします。本シンポジウムは、生涯の健康の基盤となる子どもの健全な成育に注目しつつ、ライフステージに応じた健康課題の克服等に関連する分野の先生方を迎え、研究の最新動向についてご講演と討論が行われます。今回、山本機構長は「東北メディカル・メガバンク計画と個別化ヘルスケアの推進」と題し、講演いたします。
東北メディカル・メガバンク機構はブース出展も行いますので、シンポジウムにご参加される方は是非ToMMoのブースにお立ち寄りください。

概要

日時:2019年6月13日(木)
   シンポジウム:13:00~17:55(開場12:30~)
会場:時事通信ホール(〒104-8178 東京都中央区銀座5-15-8 時事通信ビル2F)
主催:株式会社シード・プランニング 
共催:近未来医療フォーラム 

シンポジウムの参加費は無料です。
300名(申込受付先着順)が定員ですので、お早めにお申し込みください。

お申込は、株式会社シード・プランニング のウェブサイト
「公開シンポジウム「老化研究:健康寿命延長を目指して」」
お申込フォームから必要事項をご入力の上、お申し込みください。 

プログラム(抜粋)

16:35~17:05(30分)
講演「東北メディカル・メガバンク計画と個別化ヘルスケアの推進」
山本 雅之 氏(東北大学 東北メディカル・メガバンク 機構長)


The 5th ToMMo-NHRI Conference開催のお知らせ(7/9-10)

$
0
0

東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)および台湾のNational Health Research Institutes(國家衛生研究院、NHRI)が共同で開催するシンポジウム、The 5th ToMMo-NHRI Conferenceを仙台で開催いたします。
今回で5回目の開催となるシンポジウムは、日本、台湾のみならず米国や豪州からのゲストも登壇予定です。若手中堅の研究者を中心に幅広い分野からの発表や最近の成果の報告も行われますので、ぜひご参加ください。

開催概要

日時:2019年7月9日~10日
場所:東北メディカル・メガバンク棟 大会議室
主催:東北メディカル・メガバンク機構 (ToMMo)、National Health Research Institutes (國家衛生研究院、NHRI)
共催: 東北大学未来型医療創成センター (INGEM)

プログラム

7月9日(火)
Session I:Cohort Studies
Session II:Population Genomics
Session III:Functional Genomics

7月10日(水)
Session IV:Cancer Genomics and Precision Medicine

 

関連リンク

NHRI 2018 Precision Medicine, Technology and Development Symposium に山本機構長らが登壇しました
3rd NHRI-ToMMo Conference: Precision Medicine and Learning Health Systemsに呉副機構長らが登壇しました
3rd NHRI-ToMMo Conference: Precision Medicine and Learning Health Systems開催のお知らせ(11/2-3)
台湾國家衛生研究院とシンポジウムを開催しました
台湾NHRIとシンポジウムを共催します(7/15-16)
NHRI-ToMMo Conferenceを台湾にて共催しました

詳細二次調査の予約をウェブサイトにて順次受け付けています

$
0
0
対象となる方:三世代コホート調査にご参加で、詳細二次調査のご案内が届いている方

現在、順次 詳細二次調査 のご案内をお送りしております。これまでお電話にて調査の予約を承っておりましたが、ウェブサイトによる予約ができるようになりました。
三世代コホート調査にご参加のみなさまに、予約に必要な情報を順次お送りしています。情報がお手元に届いた方は、どうぞご利用ください。

予約システムURL: https://e-yoyaku.megabank.tohoku.ac.jp/sp/

注意点

・ウェブサイトによる詳細二次調査の予約には、IDとパスワードが必要です。詳細二次調査の対象となった方に、IDとパスワードを順次お送りしています。
・現在、三世代コホート調査に参加されている方のみが対象です。地域住民コホート調査に参加されている方はお電話にて予約を承っております。

ご不明な点は 各地域支援センター にお問い合わせください。

ダイキン工業株式会社 米田裕二執行役員らが来訪されました

$
0
0

2019年6月6日、ダイキン工業株式会社より米田 裕二様(執行役員/テクノロジー・イノベーションセンター長)ら4名の皆さまに東北メディカル・メガバンク棟を来訪いただきました。

木下 賢吾副機構長から東北メディカル・メガバンク事業について説明を受けられた後、ご一行はバイオバンク室や地域支援仙台センターなどの施設を見学されました。

ダイキン工業株式会社の皆さまと記念撮影

関連リンク

ダイキン工業株式会社

三世代コホート室 技術補佐員(准職員または時間雇用)1名 募集(6/28締切)※締切延長

$
0
0

職名:技術補佐員

募集人員:1名(准職員または時間雇用)

採用予定日:2019年8月1日(予定)

職務内容:
三世代コホート室では、妊婦さんを中心とし、三世代以上にわたるご家族を前向きに調査するゲノムコホート調査を行っております。これまでにベースライン調査をほぼ終え、これからは主に追跡調査ならびに遺伝・環境要因に関する各種データの解析を行い、東日本大震災の被災地域に生まれ育った子どもたちの、将来の健康のためにどのようなことができるかを検討していきます。そのために、横断的あるいは前向きのゲノムコホート調査のデータ分析を行う技術補佐員を募集いたします。

応募資格:
1. 多方面にわたる人たちと連携して業務を遂行できる方。
2. 簡単なSQLで構わないのでデータベースを扱える方。
3. 統計ソフトのRあるいはSASで生命科学系の統計解析を行ったことがある方。
4. PythonあるいはPerlを用いて機械学習等のプログラミングを行える方。
※1,2は必須。3,4は経験があることが望ましい。

提出期限:2019年6月28日(金)必着

詳細は公募要項(準職員時間雇用)をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 三世代コホート室
電話:022-273-6015

関連リンク

 

地域こども長期健康調査をもとにした論文が発表されました

$
0
0

ToMMo では、2012年度から2015年度まで、宮城県内で調査参加希望のある全自治体(28市町村)の全公立小中学校で「地域こども長期健康調査」を行いました。

このうち、2014年から2015年に実施した調査結果をもとに、居住タイプ湿疹症状の関連について解析した結果を論文として発表しました。

本研究から、東日本大震災発生から3-4年が経過した時点でプレハブ型応急仮設住宅に居住している児は、「震災前からの家屋にそのまま居住」している児と比較して、湿疹を有する割合が高かったことがわかりました(オッズ比1.42、95%信頼区間1.03–1.96)。一方、借上げ制度による民間賃貸住宅(みなし仮設住宅)に居住している児(オッズ比0.94、95%信頼区間0.67–1.31)や他の居住タイプの児は、湿疹を有する割合は高くありませんでした。この研究結果により、プレハブ型応急仮設住宅の居住環境と皮膚症状の関連について、更なる調査・研究の必要性が示唆されました。

*居住タイプ:(1)-(8)から選択
(1)プレハブ型応急仮設住宅、(2)借上げ制度による民間賃貸住宅、(3)借上げ制度によらない賃貸住宅に転居、(4)家族・友人・親戚宅、(5)震災により損壊した場所に家屋を再建、(6)新たな場所に家屋を新築、(7)震災前からの家屋にそのまま居住、(8)その他

*湿疹症状:ISAAC質問票で評価

書誌情報

タイトル:Prefabricated Temporary Housing and Eczema or Respiratory Symptoms in Schoolchildren after the Great East Japan Earthquake: The ToMMo Child Health Study
著者名:Yasutaka Kuniyoshi, Masahiro Kikuya, Masako Miyashita, Chizuru Yamanaka, Mami Ishikuro, Taku Obara, Hirohito Metoki, Naoki Nakaya, Fuji Nagami, Hiroaki Tomita, Atsushi Hozawa, Ichiro Tsuji, Shigeo Kure, Nobuo Yaegashi and Shinichi Kuriyama
掲載誌:Disaster medicine and public health preparedness
Published online: 03 June 2019
DOI: 10.1017/dmp.2019.8

関連リンク

地域子ども長期健康調査

震災後4年間の宮城の子ども1万7千人の調査を完了【プレスリリース】

地域子ども長期健康調査からわかってきたこと(一般の方々向け)

Philips ChinaよりAndy Hoマーケッティング担当上級副社長らがToMMoを来訪

$
0
0

2019年6月6日、Philips ChinaよりAndy Hoマーケッティング担当上級副社長(Market Leader of Philips Greater China)ら11名の皆さまが東北メディカル・メガバンク機構を来訪されました。一行は布施副機構長、長神特任教授から概要説明を受けたのち、バイオバンク室、地域支援仙台センター、MRI室をご覧になりました。

東北大学とフィリップス・ジャパンは2018年に包括的提携を締結しており、東北大学病院内に両者の恊働を促進するPHILIPS Co-Creation Satellite(CCS)を設立しています。また、2019年5月には仙台市内に日本初のイノベーション施設PHILIPS Co-Creation Centerも設立し、さらなる連携の加速が期待されています。

 

関連リンク

フィリップス、日本初の研究開発拠点Co-Creation Centerを仙台にオープン(東北大学HP)

東北大学とフィリップス・ジャパンがヘルスケア共同研究についての包括的提携を締結しました。(東北大学HP)

MRI撮影・認知心理検査の新規受付を終了いたします

$
0
0

MRI撮影・認知心理検査(脳と心の健康調査)の新規受付は、2018年度をもちまして終了しております。本調査の活動開始以来ご協力を賜りました皆さまに、心より御礼申し上げます。

脳と心の健康調査は数年おきに複数回にわたって実施する予定です。脳と心の健康状態を継続的に調査することにより、ご協力された方の健康を見守るとともに、経時的なデータを解析して病気の原因や治療法の解明を推し進めます。皆さまには引き続き、二回目の調査へのご協力をお願いさせていただく場合がございます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

関連リンク

MRI検査の脳画像撮影件数が1万件を達成しました

脳画像コホート室

脳と心の研究推進室


小柴教授らの論文が掲載誌Genes to Cellsにおける2017-2018年のダウンロード回数Top20に入りました

$
0
0

小柴教授らが執筆し2018年4月に学術誌 Genes to Cells に発表した Omics research project on prospective cohort studies from the Tohoku Medical Megabank Project が、当該雑誌における2017年-2018年のダウンロード回数でTop20にランクインしたという連絡を受けました。本論文は当機構で実施している多層オミックス解析について、その目的や用いている手法及び手法の開発・解析状況とその有用性について網羅したもので、この知らせに小柴教授は「びっくりしましたが、名誉なことで、論文が広く読まれることで、積極的に私たちのデータを使っていただくことにつながれば」と話しています。

また、Genes, Chromosomes and Cancer誌では、同様に、安田客員教授らが、東北大学大学院医学系研究科の産婦人科の研究者らと発表した Identification of somatic genetic alterations in ovarian clear cellcarcinoma with next generation sequencing が、Top20のダウンロード回数だったという知らせも受けています。

関連リンク

当機構による多層オミックス解析の全体像を記した論文がGenes to Cells誌に掲載されました

卵巣明細胞癌に生じるゲノム異常に関する論文が掲載されました

東北メディカル・メガバンク計画におけるバイオバンクの構築と試料の管理に関する論文がThe Tohoku Journal of Experimental Medicine誌に掲載されました

$
0
0

この度、東北メディカル・メガバンク計画におけるバイオバンクの設立論文が The Tohoku Journal of Experimental Medicine誌に掲載されました。

当バイオバンクでは、東北メディカル・メガバンク計画のコホート調査参加者15万人の血液、尿、母乳、唾液等の検体をお預かりしております。本論文ではこれら検体の登録から、分注・試料調整と冷凍保管、遺伝子解析のためのDNA抽出、不死化細胞の樹立などの過程について、管理の流れを詳述しています。当バイオバンクでは、人為的ミスを防ぐために、これらの過程をバーコードを使ったコンピューターシステムにより管理し、多くの工程をロボットを用いて自動化しております。また、国際標準化機構(ISO)の品質マネジメントシステム(ISO 9001)、ならびに情報セキュリティマネジメントシステム(ISO 27001)の認証を取得し、国際的にみても高い試料の品質と厳格な管理体制を維持しております。

東北メディカル・メガバンク計画のバイオバンクは、日本における最大規模の住民コホート型バイオバンクであり、保有する試料・情報は、様々な研究への利活用を通じ日本の次世代医療の発展に役立つものと期待されます。

なお、The Tohoku Journal of Experimental Medicine誌は、1920年 (大正9年) 、東北帝国大学医学部により創刊された国際的な英文総合医学雑誌です。本論文は、創刊100周年特集号に掲載されました。

書誌情報

タイトル:Biobank Establishment and Sample Management in the Tohoku Medical Megabank Project.
著者名:Minegishi N, Nishijima I, Nobukuni T, Kudo H, Ishida N, Terakawa T, Kumada K, Yamashita R, Katsuoka F, Ogishima S, Suzuki K, Sasaki M, Satoh M, Tohoku Medical Megabank Project Study Group, Yamamoto M.
掲載誌:Tohoku J Exp Med. 2019;248(1):45-55.
doi:10.1620/tjem.248.45.

関連リンク

日本初、バイオバンクでISO 27001の認証を取得【プレスリリース】

紹介VTR:コホート調査の試料と情報、生体試料のバンキング(YouTube)

研究者の方々へ > バイオバンク・コホート調査情報

【scene of gene】「各国ですすむ基準ゲノム構築プロジェクト」を公開

$
0
0

ゲノムにまつわる情報を連載するscene of gene。
新たな記事「各国ですすむ基準ゲノム構築プロジェクト」が公開されました。

ToMMoは日本人3名に由来するゲノム配列を複数の方法を組み合わせて、世界で初めて精密に決定した日本人基準ゲノム配列の初版JG1を2019年2月に公開しました。このような特定の民族集団に由来するゲノム配列を構築する試みは、世界各国で行われ始めているのです。JG1の特徴とは?期待が寄せられている今後とはなんでしょうか?是非ご覧ください。

連載中のscene of gene~ようこそゲノムの世界へ~
ID11968_gene

広報戦略室 学術研究員 募集(7/10締切)

$
0
0

職名:学術研究員

募集人員:1名

採用予定日:採用決定後できる限り早い時期

職務内容:
1. 事業に関連するウェブサイト等の企画・制作、保守運営
2. 各種イベントへの出展
3. 関係者へのヒアリングとそのまとめ
4. その他広報業務

応募条件:
広報業務の経験がある方を歓迎します。

提出期限:令和元年7月10日(水)必着

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 総務係
電話:022-728-3964

関連リンク

ゲノム解析部門(オミックス解析室) 技術補佐員 募集(7/19締切)

$
0
0

募集人員:1名

採用予定日:令和元年8月1日

職務内容:主にヒト検体の代謝物解析のための技術補助(試薬作製、試料分注、前処理、測定、データ管理等)

応募条件:
・理系大学卒業者、もしくは同等の能力を有する方で、生化学実験の補助業務の経験の有る方。
・基本的なPC操作(Word, Excel, 電子メール)を習得されている方。
・各種分析機器の使用経験のある方を歓迎します。
・B型肝炎ワクチンの予防接種を既に受けられている方は尚可。

提出期限:令和元年7月19日(金)必着

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

 

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 小柴研究室
電話:022-274-6016

関連リンク

特許庁より岩崎晋審査第三部部長らが来訪されました

$
0
0

2019年6月19日、特許庁審査第三部部長 岩崎 晋様ら4名様がToMMoを来訪されました。

ご到着後、布施副機構長および長神広報戦略室長より東北メディカル・メガバンク事業の進捗状況をご説明し、意見交換の後、アレイ解析室、スーパーコンピュータ室、MRI室、バイオバンク室、NMR室、地域支援仙台センターをご覧いただきました。岩崎様からは当計画について、「大変多くの可能性のある取組」と評価いただきました。

岩崎晋審査第三部部長らを囲んで集合写真

AMEDより竹上嗣郎産学連携部長らが来訪されました

$
0
0

2019年6月24日、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)産学連携部部長 竹上 嗣郎様ら3名様がToMMoを来訪されました。

ご到着後、樋口 晋一特任教授および長神広報戦略室長から東北メディカル・メガバンク事業の進捗状況をご説明し、意見交換の後、共用端末室、アレイ解析室、MRI室、スーパーコンピュータ室、バイオバンク室、シークエンス解析室および地域支援仙台センターをご覧いただきました。

スーパーコンピュータ室で説明を受けられる様子


地域支援大崎センター 保育士 募集(7/16 締切)

$
0
0

募集人員:1名

採用予定日:採用決定後できる限り早い時期(令和元年8月1日以降)

職務内容:地域支援大崎センターにおける、乳幼児の保育業務及び付帯業務

応募条件:保育士または幼稚園教諭の免許を有する方
※再就職者、未経験の方も歓迎いたします。

勤務時間等:
・勤務日:週4~5日、一週間当たり28時間勤務
※主にセンター開所日の勤務となり、土、日、祝日を含みます。
・勤務時間:8:30~17:15(昼休憩 12:00~13:00)の間の1日3~7時間程度
※勤務日・勤務時間は相談に応じます。

勤務地:地域支援大崎センター
※他支援センター等の応援業務があります。

提出期限:令和元年7月16日(火)

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 
 待遇面: 総務係         電話 022-728-3964
 職務内容:地域支援大崎センター  電話 0229-87-5981

関連リンク

科学を身近なものにする活動「遺伝子・ゲノムリテラシー向上のための資料案内」を公開

$
0
0

予防医学・疫学部門の小林 朋子 准教授らは国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)「研究倫理に関する情報共有と国民理解の推進事業(ゲノム医療実用化に係るELSI分野)」の研究開発支援と株式会社東芝の寄附を受けて、市民の方々に遺伝子・ゲノムについて知って頂くための資料をご案内するカタログサイトを公開いたしました。
今まで多くの研究者により、市民の方々に遺伝子・ゲノムについて知って頂くための資料が制作され、公表されてきました。これらの資料の中で、有識者が優れていると考える制作物を収集し、扱っている領域や制作物の形式を体系的にまとめ、カタログサイトに致しました。このカタログサイトを通して、市民向けに遺伝子・ゲノムについて扱った国内外の優れた制作物を、今後も収集していきたいと考えております。

どうぞご覧ください。
遺伝子・ゲノムリテラシー向上のための資料案内

問い合わせ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 ゲノム医学普及啓発寄附研究部門
E-mailアドレス:gemeed*megabank.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)

 

肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬候補を世界に先駆けて発見【プレスリリース】

$
0
0

– セラストラマイシンは肺高血圧症モデル動物で顕著な治療効果を示す –

発表のポイント

• 国の指定難病である肺動脈性肺高血圧症注1について、病状が進行した患者に対する本質的な治療薬の開発が求められている。
• 肺動脈性肺高血圧症患者の細胞を用いて5,562種類の化合物ライブラリーを探索した結果、細菌由来の化合物セラストラマイシン注2を同定した。
• セラストラマイシンは、炎症抑制作用・酸化ストレス注3抑制作用・ミトコンドリア機能改善作用を持ち、肺高血圧症モデル動物で顕著な治療効果を示すことを世界に先駆けて発見した。

研究概要

東北大学 大学院医学系研究科 循環器内科学分野の下川 宏明(しもかわ ひろあき)教授、佐藤 公雄(さとう きみお)准教授、黒澤 亮(くろさわ りょう)助教の研究グループは、国の指定難病である肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬を探索するため東北大学化合物ライブラリー5,562種類の網羅的探索を行い、細菌由来の化合物セラストラマイシンが肺動脈性肺高血圧症に対して治療効果を示すことを世界に先駆けて発見しました。肺動脈性肺高血圧症の病因として、肺動脈の細胞(血管平滑筋細胞)が癌細胞のように増殖してしまうことが知られていますが、セラストラマイシンは肺動脈性肺高血圧症患者由来の細胞の増殖を抑制しました。さらに、セラストラマイシンが炎症抑制作用・酸化ストレス抑制作用・ミトコンドリア機能改善作用を持ち、肺高血圧モデル動物において顕著な治療効果を示すことを確認しました。本研究により、根本的な治療薬のない肺動脈性肺高血圧症に対する臨床応用が期待されます。本研究は、東京大学創薬機構の支援のもと、東北大学薬学研究科および東北大学東北メディカル・メガバンク機構と協力して行われ、アカデミア創薬スクリーニングによる全く新しい肺高血圧症治療薬開発の成果です。本研究成果は、6月 14日(米国東部時間、日本時間6月15日)に米国心臓協会(American Heart Association, AHA)の学会誌であるCirculation Research 誌(電子版)に掲載されました。

プレスリリース詳細(PDF)

論文情報

Title:Identification of Celastramycin as a Novel Therapeutic Agent for Pulmonary Arterial Hypertension -High-throughput Screening of 5,562 Compounds-
邦題:アカデミア創薬スクリーニングによる全く新しい肺動脈性肺高血圧症治療薬セラストラマイシンの発見

Authors: Ryo Kurosawa, Kimio Satoh, Nobuhiro Kikuchi, Haruhisa Kikuchi, Daisuke Saigusa, Md. E. A. Mamun, M. A. H. Siddique, Junichi Omura, Taijyu Satoh, Shinichiro Sunamura, Masamichi Nogi, Kazuhiko Numano, Satoshi Miyata, Akira Uruno, Kuniyuki Kano, Yotaro Matsumoto, Takayuki Doi, Junken Aoki, Yoshiteru Oshima, Masayuki Yamamoto, Hiroaki Shimokawa.

掲載誌名: Circulation Research. 2019 (in press).

DOI: 10.1161/CIRCRESAHA.119.315229.

三枝講師らが執筆した質量分析イメージング法の検出感度を向上するツールについての論文が発表されました

$
0
0

ゲノム解析部門の 三枝大輔 講師らが執筆した論文が、Analytical Chemistry にオンライン掲載となりました。 

この論文は、質量分析イメージング法(組織切片上の代謝物を可視化する手法)の検出感度を向上する新たなツール(導電性粘着フィルム)開発と検証に関するもので、生体内分子や投与薬剤の組織分布情報をより明確にすることで、今後、新たな画像情報による組織学的な機能解析あるいは臨床検査・診断手法の開発に役立つことが期待されます。

三枝講師らは、最先端の生体内メタボローム解析基盤技術を本研究に活用し、鶴見大学の川本忠文博士らとの共同研究により、世界的に開発が期待されていた導電性粘着フィルムを高精度に評価し、新たな研究成果を得ることに成功しました。

書誌情報

タイトル:Conductive Adhesive Film Expands the Utility of Matrix-Assisted Laser Desorption/Ionization Mass Spectrometry Imaging.
著者名:Saigusa D, Saito R, Kawamoto K, Uruno A, Kano K, Aoki J, Yamamoto M, Kawamoto T.
掲載誌:Analytical Chemistry
Published online28 June 2019
DOI: 10.1021/acs.analchem.9b01159

iPS 細胞を用いて筋萎縮性側索硬化症の新規病態を発見 –早期治療標的への応用に期待 -【プレスリリース】

$
0
0
発表のポイント

• 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者より樹立したiPS細胞注1から運動ニューロンを作製し、その運動ニューロンの軸索の形態が異常となることを発見した。
• マイクロ流体デバイス注2とRNAシーケンス注3を組み合わせ、軸索形態異常の原因としてFos-B注4遺伝子を同定した。
• 本研究によりALSの早期治療標的となり得る新たな病態が見出された。

研究概要

東北大学東北メディカル・メガバンク機構の秋山 徹也(あきやま てつや)助教、東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野の鈴木 直輝(すずき なおき)助教、割田 仁(わりた ひとし)院内講師、青木 正志(あおき まさし)教授、慶應義塾大学医学部生理学教室の岡野 栄之(おかの ひでゆき)教授らの研究グループは、ALS患者由来のiPS細胞を用いてALS運動ニューロンの新たな病態を発見しました。

国の指定難病となっているALSは、全身の運動ニューロンが変性する疾患で、手足の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだん衰えていく病気です。重篤になると車椅子や人工呼吸器が必要となる場合があります。ALS患者の運動ニューロンでは、ニューロンの細胞体から筋肉へ伸びる「軸索」と呼ばれる突起構造が早期に障害されることが知られています。今回、研究グループは、ALS の原因の一つであるFUS遺伝子に変異を持つiPS細胞から運動ニューロンを作製し、その運動ニューロンの軸索が異常な形態を示すことを発見しました。さらに、新規マイクロ流体デバイスとRNAシーケンスを組み合わせ、運動ニューロンの軸索形態異常にFos-B遺伝子が中心的な役割を担っていることを見出しました。軸索形態異常はALSの神経変性より先に生じていることから、Fos-Bが早期治療標的となることが期待されます。

本研究成果は日本時間2019年6月29日付け(日本時間)で、オープンアクセス学術誌「EBioMedicine」に掲載されました。本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)などの支援を受けて行われました。

用語説明

注1. iPS細胞(induced pluripotent stem cell): 人工多能性幹細胞とも言われ、目的細胞へ分化誘導可能な多能性を獲得した細胞。
注2. マイクロ流体デバイス: ここでは、軸索のみが通過可能なマイクロ流路を有する特殊な培養デバイスを指す。ニューロンの細胞体と軸索を分離して培養できるデバイスで、軸索のみの解析が可能。
注3. RNAシーケンス: RNAを網羅的に解析する手法の一つ。
注4. Fos-B:遺伝子発現を調節する転写因子タンパク質の遺伝子。最初期遺伝子と呼ばれる遺伝子群の一つで、神経細胞では神経活動に伴い発現が増えることが知られるが、運動ニューロンでの役割はわかっていない。

プレスリリース詳細(PDF)

論文情報

Title: Aberrant axon branching via Fos-B dysregulation in FUS-ALS motor neurons
Authors: Tetsuya Akiyama, Naoki Suzuki, Mitsuru Ishikawa, Koki Fujimori, Takefumi Sone, Jiro Kawada, Ryo Funayama, Fumiyoshi Fujishima, Shio Mitsuzawa, Kensuke Ikeda, Hiroya Ono, Tomomi Shijo, Shion Osana, Matsuyuki Shirota, Tadashi Nakagawa, Yasuo Kitajima, Ayumi Nishiyama, Rumiko Izumi, Satoru Morimoto, Yohei Okada, Takayuki Kamei, Mayumi Nishida, Masahiro Nogami, Shohei Kaneda, Yoshiho Ikeuchi, Hiroaki Mitsuhashi, Keiko Nakayama, Teruo Fujii, Hitoshi Warita, Hideyuki Okano, Masashi Aoki
EBioMedicine
DOI: 10.1016/j.ebiom.2019.06.013

Viewing all 2358 articles
Browse latest View live