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新しいタイプのガラクトース血症を発見【プレスリリース】

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発表のポイント

・国の指定難病の一つであるガラクトース血症注1の発症例から、現在の分類にあてはまらない欠損酵素不明の8症例に対しゲノム解析を行い、新しい病因遺伝子GALMを同定した。
・遺伝性ガラクトース血症は従来3つの型に分類されてきたが、本研究により原因不明のガラクトース血症がその3つに当てはまらないGALM酵素欠損症であることを明らかにし、新型として「ガラクトース血症IV型」と命名した。
・今回の研究成果は、新生児マススクリーニングで診断されるガラクトース血症患児の原因解明とその健康管理に貢献すると期待される。

概要

東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野の和田陽一(わだ よういち)医師、菊池敦生(きくち あつお)助教、市野井那津子(いちのい なつこ)特任助手、坂本修(さかもと おさむ)准教授、東北大学東北メディカル・メガバンク機構副機構長 呉繁夫(くれ しげお)教授らの研究グループは、ガラクトース血症の新規原因遺伝子(GALM遺伝子)を同定しました。
遺伝性ガラクトース血症は、乳糖を主なエネルギー源とする乳児期に白内障などの症状を示す疾患で、ガラクトースをブドウ糖へ転換する代謝経路(Leloir経路、図1)上の酵素の遺伝的欠損により生じ、欠損酵素の種類により3つの型(I, II, III型)に分類されていました。ところが、I型、II型、III型のいずれでもないガラクトース血症、いわゆる「説明できないガラクトース血症」の存在が以前から認識されていました。GALM酵素は、Leloir経路2上に存在しますが、これまでその欠損症は存在しないと考えられてきました。
今回の研究で「説明のできないガラクトース血症」がGALM欠損症であることを明らかにし、GALM欠損症による新型を「ガラクトース血症IV型」と命名しました。今回の研究成果は、新生児マススクリーニングで診断されるガラクトース血症患児の原因解明とその健康管理に貢献すると期待されます。本研究成果は米国科学雑誌Genetics in Medicineのオンライン版に2018年10月19日付で掲載されました。
本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化研究事業「未診断疾患に対する診断プログラムの開発に関する研究」、「小児科・産科領域疾患の大規模解析ネットワークとエピゲノム解析拠点整備」などの支援を受けて行われました。

【用語説明】

注1.ガラクトース血症:ガラクトースを代謝する経路のいずれかの障害で血中のガラクトース濃度が上がった状態。ガラクトースは母乳やミルクの糖分のほとんどを占める乳糖を分解すると生じるため、生後哺乳が始まると新生児は大量のガラクトースを処理する必要がある。国の指定難病であるガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ欠損症(ガラクトース血症I型)は重症であり、知的障害や肝障害などを起こす。他の病型では、先天性白内障の原因となるため、ガラクトース摂取の制限が必要となる。日本では1976年より早期診断・早期治療のためガラクトース血症は新生児マススクリーニングの対象疾患となっている。

注2.Leloir経路:アルゼンチンのルイ・ルロワールによって発見されたガラクトースをブドウ糖へ変換する経路。これまでに4つの酵素が知られており、うち3つの酵素欠損によってガラクトース血症を起こすことが報告されていた(ガラクトース血症I, II, III型)。図1参照。


図1.Leloir経路
灰色部分がLeloir経路。食事で摂取したLactose (乳糖)が小腸上皮で分解されGlucoseとβ-D-galactoseとなり体内に吸収される。今回、GALM欠損症を新規ガラクトース血症の原因として同定した。(Genetics in Medicine(2018)論文 Supplementary Figure S1より引用)

【論文題目】

English Title:
Biallelic GALM pathogenic variants cause a novel type of galactosemia
Authors:
Yoichi Wada*, Atsuo Kikuchi*,, Natsuko Arai-Ichinoi*, Osamu Sakamoto*, Yusuke Takezawa, Shinya Iwasawa, Tetsuya Niihori, Hiromi Nyuzuki, Yoko Nakajima, Erika Ogawa, Mika Ishige, Hiroki Hirai, Hideo Sasai, Ryoji Fujiki, Matsuyuki Shirota, Ryo Funayama, Masayuki Yamamoto, Tetsuya Ito, Osamu Ohara, Keiko Nakayama, Yoko Aoki, Seizo Koshiba, Toshiyuki Fukao, and Shigeo Kure
*: co-first authors(筆頭著者)
†: corresponding author(責任著者)
日本語タイトル:
「両アレル性GALM病的バリアントは新しいタイプのガラクトース血症を起こす」
著者:和田陽一, 菊池敦生, 市野井那津子, 坂本修, 竹澤祐介, 岩澤伸哉, 新堀哲也, 入月浩美, 中島葉子, 小川えりか, 石毛美夏, 平井洋生, 笹井英雄, 藤木亮次, 城田松之, 舟山亮, 山本雅之, 伊藤哲哉, 小原收, 中山啓子, 青木洋子, 小柴生造, 深尾敏幸, 呉繁夫
掲載誌
Genetics in Medicine (2018)
DOI: 10.1038/s41436-018-0340-x

プレスリリース詳細(PDF)

関連リンク

東北大学大学院医学系研究科小児病態学分野

日本医療研究開発機構(AMED)難治性疾患実用化研究事業


妊娠期間中の飲酒の継続は妊娠高血圧症候群リスクを高めることについての論文が Hypertension Research 誌に掲載

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東北大学東北メディカル・メガバンク機構の地域医療支援部門 目時弘仁客員教授、医療情報ICT部門 水野聖士助教、予防医学・疫学部門 石黒真美助教、小原拓准教授、栗山進一教授、バイオバンク部門 西島維知子講師、機構長 特別補佐 八重樫伸生教授らのグループは、妊婦における飲酒や禁酒が妊娠高血圧症候群リスクに及ぼす影響を明らかにしました。
本研究は、妊婦における禁酒の重要性を妊娠高血圧症候群の面から明らかにした初めての報告です。

妊娠初期、中後期の段階でお酒を「現在も飲んでいる 」と回答している妊婦は全妊婦の 9.5%、2.6%と決して少なくはありませんでした。毎日日本酒 1合またはビール大瓶1本程度の飲酒を行った場合、飲酒をしていない妊婦に比較して妊娠高血圧症候群のリスクは3.45倍と高い結果が出ました。「以前は飲んでいたが止めた」と回答した妊婦では妊娠高血圧症候群のリスクは0.90倍と低く、妊娠が分かった段階で飲酒しないことが重要と考えられます。

【掲載論文】
タイトル: Association between alcohol consumption during pregnancy and hypertensive disorders of pregnancy in Japan: the Japan Environment and Children’s study (JECS).

著者名:Noriyuki Iwama, Hirohito Metoki, Hidekazu Nishigori, Satoshi Mizuno, Fumiaki Takahashi, Kosuke Tanaka, Zen Watanabe, Masatoshi Saito, Kasumi Sakurai, Mami Ishikuro, Taku Obara, Nozomi Tatsuta, Ichiko Nishijima, Takashi Sugiyama, Ikuma Fujiwara, Shinichi Kuriyama, Takahiro Arima, Kunihiko Nakai, Nobuo Yaegashi, and the Japan Environment & Children’s Study Group

掲載誌:Hypertension Research(電子版)
掲載日:2018年11月7日 
doi: 10.1038/s41440-018-0124-3.

関連リンク

【プレスリリース】妊娠期間中の飲酒の継続は 妊娠高血圧症候群リスクを高める -妊娠が分かった段階で飲酒しないことが重要 - (東北大学大学院医学系研究科・医学部ウェブサイト)

インピュテーションパネルを更新しました

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ゲノムプラットフォーム連携センターで行っているインピュテーションサービスにおいて、用いるインピュテーションパネルを2KJPN Haplotype Reference Panelから、3.5KJPNv2 Haplotype Reference Panelに更新しました。
これまでと比べパネルに含まれている検体数が2049検体から3552検体へと増加し、さらなるインピュテーション精度向上が見込まれます。また、従来のパネルではX染色体のインピュテーションは行っておりませんでしたが、3.5KJPNv2では可能となりました。

皆さまからのご利用をお待ちしています。
インピュテーションサービスの詳細はこちらをご確認ください。

 


 ※2018年9月15日開催「第3回ジャポニカアレイ研究会」発表資料より

 

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ゲノムプラットフォーム連携センター

「いい日・いい汗栄養まつり」に出展しました

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2018年11月11日(日)、ホテル法華倶楽部仙台で開催された「第15回 いい日・いい汗栄養まつり」にブース出展しました。
ブースでは、およそ60名の希望者に対し尿ナトカリ計を用いて塩分と野菜・果物のバランスを測定したり、塩分と野菜摂取バランスについての説明を行ったりしました。当日は測定を希望されるたくさんの方にお立ち寄りいただきました。

食塩摂取量測定コーナーの様子

関連リンク

「いい日・いい汗栄養まつり」に出展します(11月11日)

先端研究基盤共用促進事業 第二回 核磁気共鳴(NMR)装置利用講習会(12/6,7)

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東北メディカル・メガバンク機構には3台の核磁気共鳴(NMR)装置(ブルカー・バイオスピン社製)があり、共用機器として大学内外の研究者が利用しています。また先端研究基盤共用促進事業のもと当機構の研究基盤の共用化を進めてきました。このたび、昨年度に引き続きNMR装置の利用講習会を開催させて頂きます。

第二回目となる今回は、簡単な初期講習に加えて中級講習を新たに行います。具体的には、昨年度に引き続き初期講習(溶液NMR測定の基本となる一次元NMRスペクトルの測定方法)と、中級講習(タンパク質等の測定に有用な多核多次元NMR測定の方法)を行います。日程は12月6日 (木)(午前:初期講習、午後:中級講習)と7日 (金)(終日:中級講習)の2日間となりますので、ご興味のある研究者の方は事務局までメールでご連絡頂けますと幸いです。また大学院生の参加も受けつけます(指導教員の許可を受けたうえ、誓約書に記載をお願いすることになります)。

なお、初期講習のみ、もしくは中級講習のみの参加も受け付けます。また、実験室の都合により定員は各6名(超過の場合は当機構で選考)とさせて頂きます。

詳細

「先端研究基盤共用促進事業 第二回 核磁気共鳴装置利用講習会」
機器:600MHz NMR装置 (Bruker AVANCE600, Bruker-BioSpin)
日時:(初期講習)12月6日 (木) 9:00~13:00
   (中級講習)12月6日(木)14:00~17:00、7日(金)9:00~16:00
場所:東北メディカル・メガバンク機構・3階334室

問合せ先

東北メディカル・メガバンク機構・先端機器共用促進事業 事務局
Email:kyoyo*megabank.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)

関連リンク

オミックス解析室設備案内

東北大学テクニカルサポートセンター

研究者の方々へ:各種サービス(設備利用・解析支援など)

特別セミナー「アトピー性皮膚炎研究最前線」を開催しました

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2018年11月12日、東北大学大学院医学系研究科 神経・感覚器病態学皮膚科学分野の相場 節也教授を講師に迎え、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構特別セミナー「アトピー性皮膚炎研究最前線」を開催しました。

東北メディカル・メガバンク計画の目指す多因子疾患のリスク予測と病態解明のための重点疾患として、アトピー性皮膚炎は極めて重要かつ先駆的に取り組むことのできる疾患と考えており、先月より三世代コホート調査にご参加中のお子さまを対象としたお肌チェックを開始しています。相場教授の講演後には質疑応答が行われ、参加した教職員らは研究者の立場からの最新動向や現状を聞くことができ、非常に参考になるセミナーとなりました。

関連リンク

東北大学大学院医学系研究科 神経・感覚器病態学皮膚科学分野
「アトピー性皮膚炎に関する皮膚の健康調査:お肌チェック」の開始について

ラヂオ気仙沼のラジオ番組『横田真美子のGOOD DAY GOOD DAY』のゲストに濱中洋平地域支援気仙沼センター長らが出演しました

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2018年11月8日、ラヂオ気仙沼の生放送番組『横田真美子のGOOD DAY GOOD DAY』(月~木曜日、11~14時放送)の「ぬまとぴ」のコーナーに、地域支援気仙沼センター長 濱中 洋平講師と地域支援気仙沼センター 小野寺 恵美GMRC、三世代コホート室副室長 小原 拓准教授が出演しました。
コーナーではそれぞれ自己紹介の後、濱中講師から東北メディカル・メガバンク機構の紹介や活動内容の説明、小野寺GMRCから地域支援気仙沼センターの紹介や追跡二次調査の説明、小原准教授から今までの調査でわかったこと・見えてきたことなどをお話ししました。

関連リンク

ラヂオ気仙沼
横田真美子のGOOD DAY GOOD DAY

富谷市民講座「糖尿病のいま」にて、予防医学・疫学部門の平田匠講師が講演します(11/27)

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2018年11月27日、富谷市主催の市民講座「糖尿病のいま~今だからこそ知ってもらいたい糖尿病~」において、予防医学・疫学部門の平田 匠講師が講演します。糖尿病の現状や予防ポイントを分かりやすくお伝えします。富谷市にお住まいの方はぜひご参加ください。
こちらは事前申込が必要ですので、お早目にお申し込みください。

開催概要

日時:2018年11月27日(火)10:00-12:00
会場:富谷市役所 3階会議室
定員:100名(先着)
※事前に下記へ電話で申込みください。
 富谷市保健福祉部 健康推進課 電話:022-358-0512

詳細は広報とみや(11月号、16ページ)をご覧ください。


情報基盤室 技術補佐員 募集(12/6締切)

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募集人員:1名

採用予定日:平成31年1月1日以降、できるだけ早い時期(応相談)

職務内容:ネットワークサービス(グループウェア、メール、ウェブ、ネットワーク等)の運用支援、アカウントの管理、テレビ会議システムの運用管理、大学構成員向けサービスの利用支援および問い合わせ対応。

応募条件:(a)~(c)のうち、二つ以上の経験を有すること
(a) ネットワークサービスのシステム設定やアカウント登録などの運用支援
(b) ネットワークサービスのマニュアル作成
(c) メール・電話によるネットワークサービスに関する問い合わせ対応
※サーバ・ネットワーク機器・テレビ会議システムの操作の経験があれば尚可。

提出期限:平成30年12月6日(木)

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 情報基盤室
電話:022-717-8024

関連リンク

第3回ジャポニカアレイ®研究会が開催されました

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2018年9月15日、第3回ジャポニカアレイ®研究会が東京で開催されました。
ジャポニカアレイ®の活用ならびにゲノム解析に携わられている研究者の方々の情報交換の場となることを目的としたこの研究会は今回で3回目の開催となり、「ジャポニカアレイの最新研究成果の共有と討論」をテーマに、他機関での研究事例などが発表されました。

ToMMoからは田宮元教授、檀上稲穂准教授、櫻井美佳准教授の3名が発表を行いました。また、研究会では「ジャポニカアレイを使うことでこれまでに見えなかったものが見えた」といった有用性を評価するご意見や、「ケース・コントロール対照研究に是非使ってみたい」などの期待の声がありました。

  
写真左から檀上准教授、田宮教授、櫻井准教授

第3回ジャポニカアレイ®研究会当日資料(抜粋)

 

関連リンク

第3回ジャポニカアレイ®研究会が開催されます(9/15)

ゲノム解析支援

ゲノム解析事業について(株式会社東芝HP)

楽天株式会社執行役員 古橋洋人様が来訪されました

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2018年11月21日、楽天株式会社より執行役員 CEO戦略・イノベーション室オフィスマネージャーの 古橋 洋人様をはじめとする3名の皆さまに東北メディカル・メガバンク棟を来訪いただきました。
山本 雅之機構長から東北メディカル・メガバンク事業について説明を受けられた後、意見交換が行われました。また、ご一行はアレイ解析室、スーパーコンピュータ室、バイオバンク室、地域支援仙台センター、仙台子どもけんこうスクエアなどの施設を見学されました。

集合写真

バイオバンク室で説明を受けられる様子

関連リンク

楽天株式会社

15万人規模のゲノムコホートを行う研究施設(東北大学 東北メディカル・メガバンク棟)を見学にきませんか(12/5,12/14)【コホート調査にご参加の方限定】

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コホート調査にご参加いただいている皆さまとそのご家族を対象に「東北メディカル・メガバンク棟見学ツアー」を開催します。

詳細

【日時】2018年12月5日(水)15:00~16:00 または
    2018年12月14日(金)16:00~17:00
【場所】東北大学 東北メディカル・メガバンク棟

お申込み・問い合わせ先

見学は事前に申し込みをお願いします
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構
三世代コホート室
TEL: 022-718-5162  (平日9:00~17:00)
e-mail:sansedai*megabank.tohoku.ac.jp(*を@に変えて下さい)

アクセス

東北大学知のフォーラム5周年記念企画「知のフォーラム プレミアム」のお知らせ(1/11)

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2019年1月11日に開催される東北大学知のフォーラム5周年記念企画「知のフォーラム プレミアム」にて、当機構の山本雅之機構長が「未来型医療への挑戦:錆びない体をめざして」と題して講演します。

東北大学知のフォーラムは、日本で初めての訪問滞在型研究センターとして、ノーベル賞受賞者やフィールズ賞受賞者をはじめ世界トップクラスの研究者を招聘し、未来社会への課題解決、次世代へ向けた新しい研究分野の創成へ向けた議論を行うための場を提供しています。
2013年10月から活動をはじめ、ここに5周年を迎えました。これを機会に、知のフォーラムの活動を広く知っていただくため、知のフォーラム5周年記念企画「知のフォーラム プレミアム」を開催いたします。

概要

【日時】2019年(平成31年)1月11日(金)16:00-19:30(開場 15:30)
【場所】日本橋ライフサイエンスハブ E会議室

ポスター

事前登録制です。詳細、参加申し込みは知のフォーラムのサイトからお願いいたします。

ゲノムプラットフォーム連携センター 技術補佐員 募集(12/14締切)

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募集人員:1名

採用予定日:採用決定後できるだけ早い時期

職務内容:データの整理・集計および報告書作成の補助等

応募条件:
・Linuxの使用経験があること
・R, Python, shell script のいずれかの使用経験があることが望ましい

提出期限:平成30年12月14日(金)

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 ゲノムプラットフォーム連携センター
電話:022-274-6040

関連リンク

国立長寿医療研究センターとの連携合同会議が行われました

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2018年11月22日、国立長寿医療研究センター(NCGG)より柳澤 勝彦研究所長をはじめとする16名が来訪され、今年7月の第1回NCGGでの開催に引き続き、第2回NCGG-TMM連携合同会議が東北メディカル・メガバンク棟で開催されました。

NCGGの皆さまは、山本 雅之機構長から東北メディカル・メガバンク事業の進捗状況等の説明を受けられた後、ToMMoの施設を見学されました。その後、ゲノム・オミックス班、脳画像班、コホート班、バイオリソース班に分かれそれぞれTMM教員らと打合せ後、全体で連携の更なる深化に向けた討議が行われました。

来訪された国立長寿医療研究センターの皆さまと集合写真

スーパーコンピュータ室 MRI室
バイオバンク室 仙台子どもけんこうスクエア
ToMMoの施設を見学される様子

連携合同会議の様子

関連リンク

国立長寿医療研究センターとToMMoが共同研究契約を締結~超高齢社会における健康寿命の延伸に向けた研究を、バイオバンク間連携で~【プレスリリース】


Clarivate AnalyticsのHighly Cited Researchersに山本機構長が選出されました

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クラリベイト・アナリティクス(Clarivate Analytics)が高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2018年版を発表し、当機構の山本雅之機構長がCross-Fieldのカテゴリーで選出されました。

Highly Cited Researchersとは、10年以上にわたり絶え間なく高い評価を得ている、影響力ある研究者を引用分析により特定しているもので、Web of Scienceの論文データに基づき、論文の被引用数による上位1%論文著者を選出しています。2018年は、21分野で約4,000名の研究者が世界的に最も影響のある研究を行っている研究者としてリストアップされており、日本からは90名が選出されています。
Cross-Field Categoryは2018年より追加されたカテゴリーで、複数分野で大きな影響力を持つものの特定の分野で十分な高被引用論文がない研究者を選出するため、従来の学問分野の壁を取り除き時代の流れに即して新たに追加されたものです。

 

関連リンク

Highly Cited Researchers 2018 に東北大学関係者が選出されました(東北大学HP)

Highly Cited Researchers 2018(Clarivate Analyticsウェブサイト)

クラリベイト・アナリティクスが 高被引用論文著者2018年版で、 影響力のある科学研究者およびその機関を発表(クラリベイト・アナリティクス日本語HP)

国立科学博物館館長 林良博様が来訪されました

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2018年12月2日、独立行政法人 国立科学博物館長 林 良博様が来仙され、東北メディカル・メガバンク棟に来訪されました。山本雅之機構長及び大隅 典子広報・企画部門長らと懇談後、シークエンス解析室やスーパーコンピュータ室、バイオバンク室、地域支援仙台センターを視察されました。

林良博国立科学博物館長を囲んで集合写真

シークエンサーの説明を受けられる様子

関連リンク

独立行政法人 国立科学博物館

「LINK-J ネットワーキング・ナイト 健康調査情報から始まる未来の医療と健康」を共催いたしました

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2018年11月30日(金)18:30 から、日本橋ライフサイエンスビルディングにて、一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)と共催で「LINK-J ネットワーキング・ナイト 健康調査情報から始まる未来の医療と健康 ~東北大学 東北メディカル・メガバンク機構~」を開催いたしました。

山本雅之 機構長、杉山将先生(理化学研究所革新知能統合研究センター長)、志賀利一先生(オムロン ヘルスケア株式会社技術開発統轄部 R&D フェロー)、横田博先生(日本製薬工業協会研究開発委員会 副委員長)がそれぞれ登壇し、東北メディカル・メガバンク計画、および東北大学東北メディカル・メガバンク機構の現状と様々な専門分野との関わり、そして現実のものとなりつつある次世代医療の展望について講演を行いました。

その後の Q&A セッションでは、会場より様々な質問が寄せられ、長神風二 特任教授の司会のもと活発な議論が行われました。

講演する山本雅之機構長

100名を超えるお客様が参加されました

開催案内は こちら からご覧いただけます。

関連リンク

ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)

地域支援石巻センター 看護師・准看護師等(産休代替) 募集(12/20締切)

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募集人員:1名

採用予定日:採用決定後できるだけ早い時期

職務内容:
(1) 健康調査業務(採血、生理学的検査(呼吸機能・心電図・頸動脈エコー)など)
(2) 調査会場などにおける事業説明・同意取得などの実務
(3) 他支援センター(気仙沼、岩沼、多賀城、白石、仙台等)での健康調査応援業務
(4) その他事業に関する業務

応募条件:
(1) 看護師・准看護師・助産師・保健師、いずれかの免許を有する方
(2) 再就職者、未経験者の方も、歓迎いたします。(採用後事前研修有)

勤務地:地域支援石巻センター
※他支援センター等の応援業務をお願いすることがあります。

提出期限:平成30年12月20日(木)

詳細は公募要項をご覧ください。
履歴書はこちらからダウンロードしてください。

問合せ先

東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 地域支援石巻センター
電話:0225-98-5637

関連リンク

詳細調査で明らかになる震災被害の長期的な影響‐家屋被害の大きかった人で、心理的苦痛、平均歩数、骨密度への影響が継続‐【プレスリリース】

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発表のポイント

・東北メディカル・メガバンク計画において、地域住民コホート調査*1の参加者を対象にベースライン調査*2から約4年後に2回目の詳細調査を実施したところ、震災被害による影響が一部で依然として続いていることが明らかになった。家屋被害の大きさと関連が示されたのは、心理的苦痛、平均歩数、骨密度だった。一方、HbA1c*3、頸動脈内膜中膜肥厚*4(Intima Media Thickness, IMT)、家庭血圧値の変化については現時点で関連は示されなかった。
・尿中のNa/K比*5の経時的な測定により、塩分摂取量が高いと推定される人では血圧が上昇し、腎機能悪化のリスクが高くなっていることが観察された。簡便に得られる尿中のNa/K比の測定値が、長期的な健康影響を示す指標として有効に機能し得ることが明らかになった。
・本健康調査は、数年以上の間隔をおいて同一の人の経時的な変化を測定している大規模調査であり、震災後の調査としては世界にも例がない。重大な疾病が引き起こされる前に住民の健康についての報告が可能である点において、このような調査が震災による長期的な健康影響の有無を確認する有効なものであることが明らかになった。

*これらの研究成果の主なものは2018年10月24日~26日に福島県郡山市で開催された“第77回 日本公衆衛生学会総会”にて発表されました。

概要

東北メディカル・メガバンク計画では地域住民コホート調査参加者に対し、ベースライン調査から約4年の間をおいて行う2回目の詳細な健康調査を2017年6月から開始しており、現在も継続中です。東北大学東北メディカル・メガバンク機構個別化予防・疫学分野の寳澤 篤教授らの研究グループは、
 ・宮城県における2回目の詳細な健康調査結果(2018年3月までに参加された方のデータを使用)
 ・調査票による震災被害の状況
を総合して解析した結果、いまだ震災被害が検査データに影響を与えている項目が存在することが明らかになり、依然として被災者への健康施策が重要であること、今後引き続き様々な影響について調査することの必要性が改めて示されました。
また、大規模に詳細な健康調査を行った結果、疾病リスクと検査データ値の関連が明らかになった項目が発見されました。本調査を推進し、更に解析を行うことにより、新たな疾患マーカーやリスク因子が見付かる可能性があります。
本調査は、同一人物でほぼ同一項目について年単位の継時的な変化を見ることができる、世界でも例のない大規模健康調査です。この調査結果、そして今後調査を続けていくことによって得られる結果を元に、本報告に続き様々な知見が本調査からもたらされることが期待されます。

用語説明

*1.コホート調査:ある特定の人々の集団を一定期間にわたって追跡し、生活習慣などの環境要因・遺伝的要因などと疾病発症の関係を解明するための調査のこと。「地域住民コホート調査」は東北メディカル・メガバンク計画により実施している20歳以上の方を対象としたコホート調査。
*2.ベースライン調査:2013年から2015年にかけて実施したリクルート時の調査。
*3.HbA1c:赤血球内の酸素を運ぶ血色素であるヘモグロビン(Hb)に血液中のブドウ糖が結合したもの。過去1~2か月における血糖値の平均を反映する指標で、糖尿病の診断や血糖コントロール状況の評価に用いられる。単位は%。
*4.頸動脈内膜中膜肥厚:頸動脈エコーにおける動脈硬化の評価の指標として最もよく利用される。血管は、一般に、内膜、中膜、外膜の3層からなるが、エコー所見では、内膜と中膜は判別不能であり、内膜と中膜の合わせた厚みを中膜内膜複合体厚(Intima Media Thickness: IMT)と呼び、動脈硬化の程度、心血管疾患のリスク指標になる。IMTの基準範囲は0mm以下であり、1.1mm以上が内膜中膜肥厚と診断される。
*5.尿中Na/K比:塩分(ナトリウム)の摂取と野菜などに含まれているカリウム摂取のバランスを表す指標。Na/K比が高いと食事中の塩分が多い、あるいはカリウムが不足していることが考えられる。

プレスリリース詳細(PDF)

関連リンク

地域住民コホート調査

震災による家屋被害が生活習慣・検査データに影響を与えている可能性【プレスリリース(2018/2/8)】

研究者の方々へ:バイオバンク・コホート調査情報

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