今回は、⼤類 真嗣 講師(ToMMo予防医学・疫学部⾨)が、『災害後のメンタルヘルス・⾃殺対策-公衆衛⽣・疫学の視点からみた対策の必要性とその実践-』をテーマに講演されました。
行政機関で精神科医として東日本大震災の被災者と接してきた大類先生は、その経験をもとに、自殺対策や被災者のメンタルヘルスに関する研究活動を続けてこられました。講演では、震災後の研究で明らかになった知見を生かした復興期ならではの自殺対策が必要とのお話をいただきました。その中で、精神的健康を回復させる要因 として、再分離されたコミュニティーの再構築支援や、被災者の社会的役割を回復する支援が必要となること、コロナ禍においては孤立や経済的困窮に対応した自殺対策が求められることなどを述べられました。
また、状況証拠的な推察を確証度の高いデータにするために、ToMMoの大規模なコホート調査が解決の糸口になる可能性があることにも触れられました。
ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMo、INGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生、約80名を超える参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。
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