今回は、INGEMの鈴木 未来子 准教授(遺伝子変異検証グループ グループリーダー)が、『疾患モデルマウスが教えてくれること〜医学研究におけるヒトとマウスのいい関係〜』をテーマに講演されました。
講演では、ヒトの解析とマウスの解析を組み合わせたサイクルを回すことで、研究の進行を加速させ、データの確実性が高まることを、白血病の一種である3q21q26症候群に関するご自身の研究での経験を例に解説いただきました。
近年、数日単位で疾患に関わる新規変異が見つかるようになり、マウスの解析もスピードアップが求められるようになりました。遺伝子変異検証グループでは、iGONAD法(経卵管ゲノム編集)によるスピーディかつ効率的な疾患モデルマウスの作製支援を進めています。グループとしては、患者さんから得られたデータを疾患モデルマウスで検証し、因果関係の証明に結びつけるサイクルをいかに早く回すかを常に意識していること、また医師や研究者の方々の研究を積極的に支援し、共同して取り組んでいきたいと述べられました。
ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMo、INGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生、約60名の参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。
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