地域住民コホート調査の眼科検査情報をもとにした屈折(近視)に関する論文がOphthalmic Epidemiology誌に掲載されました。
近年、世界中で近視の人口が増加しており、2050年には全世界で約48億人が近視になることが推定されています。今回、地域住民コホート調査参加者4,282例の眼健診データおよび生理学的検査、健康調査情報の解析から、高度近視、近視、遠視の年齢調整有病率はそれぞれ 16%、64%、15%であり、若年層での近視の増加が見られました。また、年齢、教育歴、血圧等は近視と、年齢、近視、教育歴は近視の左右差とも相関し、本邦の屈折異常の有病率、相関する因子を明らかにしました。
書誌情報
タイトル:Prevalence, Associated Factors, and Inter-Eye Differences of Refractive Errors in a Population-Based Japanese Cohort: The Tohoku Medical Megabank Eye Study
著者名:Atsuya Miki, Nobuo Fuse, Satoko Fujimoto, Makiko Taira, Tomo Saito, Tomoyuki Okazaki, Akihiko Shiraki, Shigeru Sato, Ryo Kawasaki, Tomohiro Nakamura, Kengo Kinoshita, Kohji Nishida & Masayuki Yamamoto
掲載誌:Ophthalmic Epidemiology
公開日:2023年4月24日
DOI: 10.1080/09286586.2023.2203226