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INGEM & ToMMoセミナーシリーズ第11~13回を開催しました

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2021年6月24日(木)、7月8日(木)、9日(金)、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 栗山進一教授が『INGEM&ToMMo セミナーシリーズ第11回~13回』に登壇、『コホートの理解』をテーマに講演しました。

ToMMo予防医学・疫学部門長の栗山先生は分子疫学と災害公衆衛生学を専門分野とし、ToMMoの事業の柱のひとつである長期健康調査を推進しています。
今回のセミナーを通じ『コホート調査』、またToMMoについても理解を深めてほしいという栗山先生のご意向があり3回連続セミナーとして開催し、『コホート調査』についての初歩的な知識から具体的な調査方法、またその結果を未来へ向け、どう還元し役立てていくかについて講演しました。

ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMo、INGEMまた医学系研究科の学生を中心に各回100名を超える参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。

セミナー初日には精密医療の基盤の中でも特に重要な『コホート』に関して、『疫学』・『コホート』とは何か、様々なバックグラウンドの方が研究に関わる中で『人を助けたい』という思いを持ち調査結果から知見を得たい時に、どういう点に着目し研究を進め活用すべきかについて講演しました。

2日目はTMMコホートの強みと弱みをテーマとして、日本や海外における大規模コホート研究の歴史について紹介がありました。海外の大規模コホート研究は、主にその対象年齢は中年を中心としたものが主流であり、ToMMoが実施する地域住民コホート調査・三世代コホート調査は海外から見てもその対象年齢の幅広さ、家系情報等において特筆すべき取組みと言われているそうです。そして、約7万人の方々にご協力いただいている三世代コホート調査において、ライフステージに応じ様々な情報を収集し、更に得られたデータをどう生かしていくかについて、解析事例を元に講演しました。

3日目は、三世代コホート調査の結果から発表された論文を元に研究の背景や方法、その研究結果を紹介すると共に、近未来の個別化医療への展望や展開について講演しました。
また、世界の大規模コホートにおいて、診療情報の利活用システムは重要なツールの一つであり、今後ToMMoでは東北大学病院との連携で医療情報の利活用を進めデータベースを構築すると共に地域住民コホート・三世代コホートと合わせて活用し、個別化医療・個別化予防の実現を進め、病魔と闘っている方に一日も早く希望の光が訪れてほしい、と締めくくりました。

なお、ToMMoが2013年から実施している長期健康調査(地域住民コホート調査、三世代コホート調査)については、2021年7月15日より詳細三次調査がスタートしました。ライフステージを横断する詳細三次調査により、健康長寿社会の形成のため個別化ヘルスケアを実現してまいります。

登壇する栗山教授

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