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宇宙での小動物飼育ミッションによる生命科学データベースibSLSを公開

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ToMMoは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、ibSLS(宇宙生命科学統合バイオバンク、Integrated Biobank for Space Life Science)のデータベースを構築し、公開しました。

ToMMoはJAXAと健康長寿社会実現への貢献を目指した「きぼう」利用に係る連携協定を2019年2月8日に締結し、JAXAによる健康長寿研究支援プラットフォーム(小動物飼育ミッション)の研究成果とToMMoのコホート調査データをもとに、ヒト疾患への対策や加齢に関する仕組みの解明を目指していますが、 その活動の一貫として、ibSLSが構築されました。
今回公開したibSLSでは、ToMMoとJAXA共同で、国際宇宙ステーションきぼう実験棟で実施された、世界初となる遺伝子ノックアウトマウス飼育ミッションのサンプルを用いた、トランスクリプトーム解析結果をデータベース化したもので、宇宙で受ける生体の影響を、世界中から簡便に検索することができるようになりました。

今回公開する情報はすべて、第3回小動物飼育ミッション「宇宙ストレスにおける環境応答型転写因子Nrf2の役割」の帰還マウスを由来とするものであり、詳細は下記のとおりです。

●トランスクリプトーム解析部位
肝臓/腎臓/大脳/脾臓/胸腺/側頭骨/下顎骨

さらに、JAXA宇宙小動物飼育ミッションのサンプルを研究者へ配布するためのJAXAバイオレポジトリウェブページも同時に公開しました。

宇宙滞在により加速する加齢変化を解析することにより、個別化予防や先制医療などの次世代医療の研究に結びつくことが期待されます。

関連リンク

2018.03.22 国際宇宙ステーション 日本実験棟「きぼう」における小動物飼育ミッションについて

2018.05.11 世界初、遺伝子ノックアウトマウス(特定遺伝子を欠失したマウス)の全数生存帰還に成功~国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」より~

2019.02.08 健康長寿社会実現への貢献を目指した「きぼう」利用に係る 東北メディカル・メガバンク機構との連携協定の締結について【プレスリリース】

2020.09.09 宇宙マウス研究から健康長寿のヒントを発見〜宇宙環境で加速する加齢変化を食い止める遺伝子〜【プレスリリース】

2020.11.26 宇宙マウス実験のデータベース(ibSLS)について触れた総説がCell誌に掲載されました

2020.11.26 宇宙ライフサイエンス研究は新たなステージへ ~宇宙生命科学統合バイオバンク「ibSLS」の公開とCell誌掲載~(JAXA)

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