2020年3月30日から「脳と心の健康調査 2回目」と併せて実施する調査として 、2,000人を対象とする東北大学病院眼科との眼底の血管に関する共同研究「脳画像コホートにおける眼底微小循環とメタボローム(代謝物)測定による関連解析」を行います。 既に東北メディカル・メガバンク計画の長期健康調査に参加されており、かつ「脳と心の健康調査」にも参加されている方のうち、希望される方が対象となります。この調査は、眼底の血管などを測り、また採血から代謝物の解析を行い、眼底の血管の状態が脳の機能をはじめ健康状態とどのような関係があるかを明らかにしようとしています。
参加者の方々に新たにご協力をお願いするのは、近赤外線を利用し造影剤を使用しない眼底血管の光干渉断層血管撮影、爪の内側の毛細血管の観察、採血の3つです。
毛細血管不全は認知症との関連が報告されています。本調査は、ToMMoで蓄積している脳画像・認知機能結果および生活習慣情報に、眼底毛細血管情報を加えることで、眼底血管の状態と生活環境や疾患との関係性を明らかにし、将来的には認知症危険因子を予測する手法の開発を目指します。
本調査にご参加いただいた皆さまには、調査当日、東北大学病院の眼科医師から最先端の眼底検査装置を用いた検査結果の概要をご説明し(後日、眼底検査結果を送付致します)、目の健康状態の確認にご活用いただく予定です。
なおこの研究はCOI東北拠点(さりげないセンシングと日常人間ドックで実現する理想自己と家族の絆が導くモチベーション向上社会創生拠点)のセンシングデータ・ゲノムデータ連携研究(眼と健康)として採択されています。