ゲノム解析部門の小柴 生造教授らが貢献した共同研究グループの研究成果「タンパク質の構造や動きを解析する新技術を開発-情報・数理科学の応用によるNMR法の革新-」が、科学雑誌『Journal of Biomolecular NMR』のオンライン版(1月30日付)に掲載されました。
本研究は、理化学研究所(理研) 生命機能科学研究センター 細胞構造生物学研究チームの葛西卓磨研究員(科学技術振興機構(JST)さきがけ研究者)、木川隆則チームリーダー(東京工業大学 情報理工学院 特定教授)、東京工業大学 情報理工学院 情報工学系の小野峻佑准教授(JSTさきがけ研究者)らの共同研究グループによる、核磁気共鳴(NMR)法に情報・数理科学の手法を応用することで、従来は解析が困難だった重なり合うNMR信号を分離し、タンパク質の構造や動きなどに関する情報を得る新たな方法「SiPex(Stable-isotope-assisted Parameter extraction)法」を開発したものです。
書誌情報
タイトル:Amino-acid selective isotope labeling enables simultaneous overlapping signal decomposition and information extraction from NMR spectra
著者名: Takuma Kasai, Shunsuke Ono, Seizo Koshiba, Masayuki Yamamoto, Toshiyuki Tanaka, Shiro Ikeda, and Takanori Kigawa
掲載誌:Journal of Biomolecular NMR
First Online: 30 Jan 2020
DOI: 10.1007/s10858-019-00295-9
関連リンク
タンパク質の構造や動きを解析する新技術を開発-情報・数理科学の応用によるNMR法の革新-(理化学研究所HP プレスリリース)
タンパク質の構造や動きを解析する新技術を開発-情報・数理科学の応用によるNMR法の革新-(東京工業大学HP 東工大ニュース)