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勝岡准教授らが執筆した酸化ストレス応答の遺伝子発現制御に関する論文が国際学術誌に掲載されました

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ゲノム解析部門の勝岡史城准教授、大槻晃史助教、山本雅之機構長らが執筆した酸化ストレス応答の遺伝子発現制御に関する論文が、国際学術誌「Molecular and Cellular Biology」にオンライン掲載されました。

人を含む幅広い生物において酸化ストレスや異物に対する防御遺伝子の発現応答は、転写因子Nrf2と小Maf群因子の複合体(二量体)によって制御されていると考えられています。しかし、Nrf2のパートナーは別のタンパク質であるとする報告もあり、さらなる検討が必要でした。本研究ではまず、Nrf2と小Maf群因子の一つであるMafGをペプチド鎖で融合させたタンパク質を作製しました。次に、この融合タンパク質を小Maf群因子を欠失させた細胞に導入することで、細胞が本来持っている小Maf群因子に邪魔されることなく、導入したNrf2-MafG融合タンパク質の機能を純粋に評価する手法を確立しました。このような直接的かつ特異的な方法で、Nrf2-MafG二量体が酸化ストレス応答の遺伝子発現を制御する複合体であることを実証しました。
今後本手法を活用することで、ストレスの遺伝子発現制御に関わる他の転写因子二量体の機能解明が進むことが期待されます。

書誌情報

タイトル:Direct and Specific Functional Evaluation of the Nrf2 and MafG Heterodimer by Introducing a Tethered Dimer into Small Maf-Deficient Cells
著者名:Fumiki Katsuoka, Akihito Otsuki, Mizue Takahashi, Shin Ito, Masayuki Yamamoto
掲載誌:Molecular and Cellular Biology
Published: 27 September 2019
DOI: 10.1128/MCB.00273-19


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