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卵巣がんの発症リスクに関する遺伝子多型の新たな発見についての論文がオンライン科学誌PLOS ONEに掲載

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ゲノム解析部門の布施昇男教授、地域医療支援部門の菅原準一教授は、東京大学の松田浩一教授を中心とした研究グループに参画し、卵巣がんの発症リスクに関する遺伝子多型を新たに発見しました。本成果は、オンライン科学誌PLOS ONEに掲載されました。
卵巣がんに関連する遺伝子多型はこれまで30以上報告されてきましたが、ほとんどが欧米人での解析結果でした。今回、日本人において卵巣がん681例と対照17,492例のゲノムワイド関連解析を行い、24遺伝子領域の201個の関連多型が抽出され、特に常染色体22番長腕の多型が卵巣がんに関連していることが明らかになりました。また、機能解析から、22番長腕の遺伝子調節領域にある多型が転写因子による発現調節を通じて卵巣がんのリスクに関連していることを示唆しました。
布施教授と菅原教授は、卵巣がんになっていない対象者を正常対照とした解析に貢献しています。

【掲載論文】
タイトル:
Genome-wide association study (GWAS) of ovarian cancer in Japanese predicted regulatory variants in 22q13.1
著者名:Varalee Yodsurang, Yaqi Tang, Yukie Takahashi, Chizu Tanikawa, Yoichiro Kamatani, Atsushi Takahashi, Yukihide Momozawa, Nobuo Fuse, Junichi Sugawara, Atsushi Shimizu, Akimune Fukushima, Asahi Hishida, Norihiro Furusyo, Mariko Naito, Kenji Wakai, Taiki Yamaji, Norie Sawada, Motoki Iwasaki, Shoichiro Tsugane, Makoto Hirata, Yoshinori Murakami, Michiaki Kubo, Koichi Matsuda
掲載誌:PLOS ONE  
掲載日:December 17, 2018
doi: 10.1371/journal.pone.0209096

 


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