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平田匠講師らの論説がCirculation Journal誌に掲載されました

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予防医学・疫学部門 個別化予防・疫学分野の平田匠講師らが執筆した、糖代謝指標と脳卒中の発症との関連についての論説がCirculation Journal誌に掲載されました。

今回の論説は、糖代謝に関係するとして検査に用いられる値が、脳卒中の発症と関連しているかを調べた疫学研究についてまとめ、今後取り組んでいくべき研究やその展望について概説したものです。
血液検査の値でよく見るヘモグロビンA1c(HbA1c)は、糖代謝の指標としてよく利用されていますが、虚血性脳梗塞の発症と関連があることがこれまでの疫学研究で明らかになっています。ただしこれは80歳未満の場合に限られ、それ以上の高齢者ではこの関連はわかっていません。
また、血糖変動に関係するほかの指標では虚血性脳梗塞との関連は見られず、HbA1cだけが特に関連する理由もこれまでわかっていません。
多くの人が健康診断等で目にする数値ですが、まだまだ研究の余地があり、また、血糖値と虚血性脳梗塞発症の関連を調べた研究においても、見解が一致しておらず、さらなる研究の必要性があると指摘しています。
また、これまで発表されてきた研究論文で、脳梗塞発症の定義がまちまちである、心房細動や血栓を防ぐ薬を飲んでいるかといった脳梗塞の発症に大きく影響する要素が考慮されていない研究が散見される、一過性のものや症状が表に出ない脳梗塞の発症を同定した研究はほとんど認めない、といった課題があることも指摘しています。

【掲載論文】
Association Between Glycemic Control and Incident Stroke -Overview From an Epidemiologic Study-
Circulation Journal
Takumi Hirata, Tomonori Okamura
[Advance Publication] Released: April 27, 2018
DOI:https://doi.org/10.1253/circj.CJ-18-0422


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