東北メディカル・メガバンク機構が協力した多施設型臨床研究「炎症性腸疾患患者におけるチオプリン関連副作用とNUDT15遺伝子多型との相関性に関する多施設共同研究(MENDEL Study)」で取り組んだ体外診断用医薬品開発が成功し、平成30年4月6日に製造販売承認が取得されました。
このプロジェクトでは、全国の炎症性腸疾患の患者さんから提供された約3千検体のDNAが用いられています。ToMMoではこれらの検体を管理するバイオバンクの役割を担うと共に、ToMMoが構築した3,554人の日本人の全ゲノムリファレンスパネルも活用されています。
チオプリン製剤の重篤な副作用の予測に有用であるNUDT15 Arg139Cys遺伝子多型を検出する世界初の体外診断用医薬品(MEBRIGHT NUDT15 キット)の開発に成功
今後は、ToMMo で構築をおこなった3,554人の日本人の全ゲノムリファレンスパネルを活用することでより詳細なハプロタイプ(染色体上のSNPのつながり)ごとの副作用などについても検討を進めていく予定です。