-メタボロームの解析人数がこれまでの5倍の5,093人に。年齢別の代謝物濃度分布・ネットワーク解析結果を追加-
東北大学東北メディカル・メガバンク機構(機構長:山本雅之、以下ToMMo)は、日本人多層オミックス参照パネル(Japanese Multi Omics Reference Panel、以下 jMorp)のメタボローム解析人数を従来の5倍以上の5,093人に拡張しました。jMorp は、ToMMo が世界で初めて500人以上の血漿の網羅的メタボローム及びプロテオーム統合解析を完了し、2015年7月2日に解析結果を公開したデータベースです。2017年9月現在、いまだ500人以上のメタボローム解析結果を公開しているデータベースはjMorpを除いてありません。
このたびデータ規模の拡大に加えて、
・ 年齢層毎の約250種類以上の代謝物の分布情報
・ 代謝物間の相関情報をネットワークで可視化
・ ゲノム情報との関連解析の結果
を新たに公開することにより、代謝の変化と体調・体質との間の関係をより詳細に調べるための情報を提供することができます。
今後、ToMMoは、解析例の数や同定物質の種類を増やしてパネルの精度を上げるとともに、ゲノム情報や健康情報等との関連解析を行い、幅広い医科学研究の基盤として活用されるよう、jMorpを随時更新していきます。
なお、本研究は文部科学省・国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による東北メディカル・メガバンク計画、AMEDゲノム医療実現推進プラットフォーム事業の先端ゲノム研究開発 (GRIFIN)、文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構による革新的イノベーション創出プログラム(COI-STREAM)のCOI東北拠点により行われました。
関連リンク
日本人多層オミックス参照パネル(jMorp)を拡張 -メタボロームの解析人数が1,008人に。項目間相関情報・ペプチド情報を追加-【2016.08.29 プレスリリース】
日本人多層オミックス参照パネル公開 ~日本人集団の血漿のメタボローム&プロテオーム解析が完了~ 【2015.07.02 プレスリリース】