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Channel: 東北メディカル・メガバンク機構
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オランダ・Lifelines の Harold Snieder教授とBart Scheerder氏によるセミナーが開催されました

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2017年8月22日(火)、 Harold Snieder 教授 (Professor of Genetic Epidemiology, University Medical Center Groningen)とBart Scheerder 氏 (Senior Consultant Biobanking and Manager, the Biobank Knowledge and Expertise center (BiKE)/Lifelines)がToMMoに来訪しました。

お二方はオランダの三世代コホート・Lifelines と、出生コホート・Lifelines NEXTのメンバーとして活躍されています。Lifelinesはオランダ北部で2007年から実施されている三世代コホート調査で、167,000人が参加し、バイオバンクに血、尿、便、DNA、毛髪等が集められています。30年以上かけての追跡調査(1.5年ごとに質問票に回答)が予定されており、今年中に三回目の追跡調査を終えます。また2016年よりLifelinesの参加者の中から1,500人の妊婦さんと生まれてきたお子さんが参加してLifelines NEXTが実施されています。

22日夕方には、東北大学医学部6号館1階講堂にてセミナーが開催されました。セミナーは「バイオバンクと分子疫学:個別化医療研究のための三世代コホートとビッグデータ解析」と題され、Lifelinesの研究が話題の中心となりました。

Bart Scheerder氏は、Lifelinesがどんな試料やデータを集めているのか、データへのアクセスの仕方や研究者への分譲等について案内しました。またバイオバンク関連の教育コースを開催して各国にネットワークを築いていること、1,500人以上が参加するLifelines DEEPによりマイクロバイオーム研究が進められていること等を語りました。

Harold Snieder 教授は、Lifelinesによりオランダ人700人以上の全ゲノム解読が成し遂げられたこと、133,000人のGWASデータを活用した研究ができるようになったこと、遺伝学関連の論文が多く出ていること等を話しました。

ToMMoメンバーは活発に質問し、意見交換を行いました。

同日お二方はToMMoの地域支援岩沼センター、地域支援仙台センター、仙台子どもけんこうスクエア、バイオバンク、シークエンス解析室、スーパーコンピュータ室を視察し、コホート調査関係者と懇談しました。

今後もToMMoはLifelinesと研究面での交流・協力を促進していきます。また、こうした国際的な協働を通じて、指定を受けた指定国立大学として「未来型医療」を確立する営みにも貢献して参ります。

 

関連リンク

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