ToMMoでは、2013年5月から地域住民コホート調査を、同7月から三世代コホート調査を開始しました。既に宮城県住人分だけで12万人以上が参加しています。
本調査では、東日本大震災の被災地居住者の脳と心の健康管理に貢献するため、両調査にご協力いただいた成人の参加者を対象に、脳及び大腿部(腰から膝)のMRI、脳認知力検査、国際的尺度に基づく自記式質問紙、およびメンタルヘルスケア推進室の臨床心理士による面談から構成される「脳と心の健康調査」を、2014年7月より開始しています。最新式3テスラMRI機器(Philips製、Ingenia 3.0T)を2台並行して用いることにより、高い精度で統合可能な脳MRI画像の収集を大規模に行っています。
当調査は、脳および大腿部(腰から膝)のMRI、脳認知力検査、国際的尺度に基づく自記式心理質問紙、および東北大学東北メディカル・メガバンク機構の臨床心理士による面談から構成され、同一対象者の脳と心の状態を多角的に調べた調査です。
MRI検査、心理検査、認知検査を可能な限り個人ごとにペアで収集し、脳認知・心理機能やその他の情報と紐づけた多角的な研究に寄与できるデータベースを構築することを目標としています。
参加者には、MRI検査データを用いて医師による読影結果及び脳体積の萎縮度を回付し、さらに緊急性のある偶発所見を見つけた場合には医療機関での診断・治療をお勧めすることで、被災地の健康管理に貢献しています。