東北メディカル・メガバンク計画の地域住民コホート調査に、平成25-27年度に宮城県内および岩手県内の特定健康診査会場等で参加した63,002人分について、調査結果の分析を行いました。
調査から、以下のことが明らかになりました。
(1) 身体活動量、喫煙、飲酒、及び震災時の自宅被害の程度は、メタボリック症候群と有意に関連していた。
(2)内陸部に対して沿岸部では、心理的苦痛、抑うつ症状、不眠、およびPTSR(心的外傷後ストレス反応)のオッズ比が高かった。
(3)沿岸部では、東日本大震災と高血圧等の治療中断が関連していた。
今回の報告は、2014年2月24日の第一次報告と2015年6月10日の第二次報告、2016年1月23日の第三次報告からさらに対象地域を宮城県と岩手県へ広げ、分析人数と調査年度を拡大しての報告になります。
今後は地域支援センター/サテライトで調査に参加した方々についても集計を進め、傾向の分析などに努めていきます。