今回は、山梨大学大学院総合研究部医学域社会医学講座の大岡 忠生講師をお迎えし、「AIとオミックス情報を融合したSystems Epidemiologyの推進〜日本における先制医療の社会実装に向けた取り組み〜」をテーマに講演いただきました。
医師から公衆衛生学に進んだ大岡先生は、個人の健康状態や遺伝子などに合わせた多角的アプローチで疾患の進行を防ぐ疫学「Systems Epidemiology」による先制医療の実現を目指しています。
ハーバード大学医学部救急医学講座の研究室では、全米において罹患した乳児の30~40%が小児喘息に移行するとされる急性細気管支炎を対象に、ゲノム・オミックス情報とAIを融合させた先制医療研究を実施。オミックス情報を画像に変換して深層学習に組み込むことにより、小児喘息を早期予測・予防する可能性へとつなげました。
またAI、オミックスデータと組み合わせた健康診断や個人の体質に合わせた健康指導を社会実装する研究課題にも取り組んでいます。総合健康管理アプリ「Taohealth」を開発し、国内1000万人超の縦断IoTコホート構築を目指して、ToMMoと連携の準備を進めていることにもふれられました。
ハイブリッド形式で開催したセミナーには、ToMMo、INGEMのみならず、学内から多分野の教職員、医学系研究科の学生、約80名の参加があり、質疑応答では活発な意見が交わされました。
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