2023年11月15日（水）、昭和大学病院 薬剤師 早瀨 久美 氏をお迎えし、「目指した夢の向こう側」をテーマにご講演いただきました。
講演では、ろう者である薬剤師としてのご自身の経験やこれまでの取り組みを交えながら、アンコンシャス・バイアス（無意識の偏見）、東日本大震災での支援活動、スポーツファーマシストとしてまた選手としてのデフリンピックでのご経験について話されました。その中で、アンコンシャス・バイアスに対して、「知る」「気づく」「行動する」「継続する」のサイクルを回して、自身の知識や行動力を高めることが大切だと強調されました。また、困っている人に対してどんな援助・支援が必要なのかを想像しながら、自分にできることを的確に伝えることも重要だと述べられました。ToMMoの教職員のみならず遠方から駆けつけた方やウェブでのご参加を含め多くの参加があり、講演後には活発な質疑応答も行われました。
セミナー後には、ToMMoが進めるゲノム医療の基盤構築への取組について、特に遺伝情報に関する情報発信についてディスカッションを行い多くのご助言をいただきました。また、スーパーコンピュータ、バイオバンク、地域支援仙台センター、シークエンス解析設備などを視察いただき、高いご関心を示されました。
本セミナーは、ToMMoダイバーシティセミナーというシリーズの一環として企画され、手話で行われた講演は、みやぎ通訳派遣センターの方々により通訳されました。ToMMoでは今後も、多様な特性を持つ方々が共に参画する社会を築いていくため、また、それを個別化ヘルスケアの実現を推進する中で実現していくために、関連する企画などを開催して参ります。
