ゲノム解析部門の川嶋順子助教が共著者となっている、口腔内のマイクロバイオーム等の解析結果と過敏性腸症候群(IBS)との関係に関する論文が Journal of Gastroenterology 誌に掲載されました。
IBS-D(下痢型過敏性腸症候群)の方の無症時/有症時および非IBSの方の唾液・歯垢・便のメタゲノム解析・トランスクリプトーム解析・メタボローム解析を行った結果、IBS-D有症時には大腸の微生物環境が変化することに加えて、IBS患者は歯垢の細菌構成も異なる可能性が示唆されました。
川嶋助教は、この研究の参加者の方の歯科検診と検体収集を実施しました。
書誌情報
タイトル:Omics profiles of fecal and oral microbiota change in irritable bowel syndrome patients with diarrhea and symptom exacerbation
著者名:Yukari Tanaka, Riu Yamashita, Junko Kawashima, Hiroshi Mori, Ken Kurokawa, Shinji Fukuda, Yasuhiro Gotoh, Keiji Nakamura, Tetsuya Hayashi, Yoshiyuki Kasahara, Yukuto Sato & Shin Fukudo
掲載誌:Journal of Gastroenterology
DOI : 10.1007/s00535-022-01888-2
Published 30 July 2022