発表のポイント
・ 日本国内のコホート調査で保有する情報のサマリーを、一括して閲覧可能なコホート横断検索システムカタログを公開しました。
・ 公開したのは「東北メディカル・メガバンク計画」「PRISM認知症プロジェクト」「NIBIOHNマイクロバイオームプロジェクト」が収集するデータ項目で、今後順次拡大予定です。
・ 国内のコホート情報を相互に利活用することで膨大で多様なデータでの解析が可能となり、一人ひとりの体質に合わせた個別化ヘルスケアの実現に貢献します。
概要
ヘルスケア産業領域では、国内に数多くあるコホート・バイオバンクのデータの有効活用が期待されていますが、企業のニーズ調査から、どこにどのようなデータがあるかなど各コホートのデータを横断して検索するシステムの開発が必要であることが明らかになっていました。今回、東北大学東北メディカル・メガバンク機構の研究グループは、コホート横断検索システムを研究開発し、最初に東北メディカル・メガバンク計画で収集している7カテゴリ、2,092項目にのぼるデータ、PRISM認知症プロジェクトの12カテゴリ、35,898項目にのぼるデータ、そして、NIBIOHNマイクロバイオームプロジェクトの10カテゴリ、2,057項目にのぼるデータのカタログを本日公開いたしました。本カタログは、インターネット上でどなたでも利活用することができます。
コホート横断検索システムカタログは、産業界のニーズ調査にそって必要性の高い項目を一覧できるように設計されており、本格的な運用が開始された暁には我が国の多くのコホートで収集されたデータを産業利用する基盤となることが期待されます。