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宇宙マウス実験から明らかになった成果が論文発表されました

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ToMMoの山本雅之機構長らのグループは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」実験棟の微小重力環境において、野生型および Nrf2 遺伝子ノックアウトマウスを 31 日間飼育し、骨格筋に与える影響を調べました。重力変化に対して感受性の高いヒラメ筋に着目し、遺伝子発現解析および組織学的解析した結果、微小重力環境によるヒラメ筋の萎縮には違いは見られませんでしたが、筋線維タイプの変化については、Nrf2 遺伝子ノックアウトマウスで大きくなっていました。このことから、Nrf2 が、微小重力環境下で生じる筋線維タイプの変化を抑制することが分かりました。

この成果は、Communications Biology に2021年6月24日に掲載されました。

プレスリリース(東北大学大学院医学系研究科)

書誌情報

論文題名: Nuclear factor E2-related factor 2 (NRF2) deficiency accelerates fast fibre type transition in soleus muscle during space flight(NRF2 の欠損は、宇宙飛行中のヒラメ筋の速筋線維タイプの移行を加速する。)
掲載誌: Communications Biology
著者: 林 卓杜、工藤 崇、藤田 諒、藤田晋一郎、坪内鴻奈、布施谷清香、鈴木 陸、濱田理人、岡田理沙、村谷匡史、芝 大、鈴木隆史、蕨 栄治、山本雅之、高橋 智
DOI: 10.1038/s42003-021-02334-4

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