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第89回日本生化学会大会市民公開講座「復興からきぼうへ~震災と科学、そして宇宙へ」が開催されました

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9月24日(土)仙台国際センターにて、第89回日本生化学会大会市民公開講座「復興からきぼうへ~震災と科学、そして宇宙へ」がJAXA共催、ToMMoの後援で開催されました。
2部構成で行われた市民講座の第1部は、「震災復興と生化学」がテーマ。第89回日本生化学会大会の会頭を務めるToMMoの山本雅之機構長が医療面からの震災と復興について、また、気仙沼出身で起業家の岩手佳代子さんは、地元気仙沼の地域の復興についてお話ししました。その後、星出彰彦宇宙飛行士を交えたトークセッションも開催。震災当時アメリカ・ヒューストンにいた星出さんは早朝(時差の為)日本からの連絡で飛び起き、CNNのニュースで被害の様子をすぐに確認。日本に帰国後は被災地に何度も足を運んだとのこと。また、岩手さんは、今後震災が起きた際には、必要な物資が必要なところに届くようにする必要があると話しました。岩手さんが運営に関わられる「復興 屋台村 気仙沼横丁」に話が及ぶと2017年3月まで存続が決定したので、山本機構長はじめ来場者の方々も、それまでに必ずお越しくださいねと会場を沸かせました。

第2部は、「復興から、きぼうへ ~宇宙がつくる生化学」をテーマに開催。国際宇宙ステーションに長期滞在した星出さんから、宇宙での生活についてや、国際宇宙ステーションが落ちない仕組み、その動く速度を体感できる動画が映され、想像を超える速さに会場からは驚きの声が。JAXA主任研究開発員の山田貢さんからは、宇宙でタンパク質結晶を作って、“くすり”の開発につなげる最前線の研究について、また、JAXA主任研究開発員の東端晃さんからは、将来人類が宇宙に滞在するため、宇宙環境が“生き物”に与える影響についての最新の研究についてお話しました。会の終盤、質問コーナーでは、会場からたくさんの声を頂き、「124日間も宇宙に滞在して、退屈しないのですか、お酒は飲めますか」との質問に、「出発前は、退屈すると想像したが、実際は日々さまざまな作業があるため、全く退屈する暇がなかったし、宇宙から帰りたくなかった。宇宙ではお酒は飲めないが、今後はそういった研究もされていくだろう」と星出さんから回答。また、「宇宙で研究されている薬の実用化はいつごろですか」との質問に、山田さんは「まだまだ実用化までは時間がかかるが、なるべく早く実現したい」と答えました。

閉会してからも、星出さんの前には会場の観客の行列が途絶えず、それぞれ思い思いの質問を投げかけ、それらの質問に星出さんは丁寧にお答え、盛会裏に終了しました。

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JAXA

第89回日本生化学会大会市民講座「復興からきぼうへ~震災と科学、そして宇宙へ」開催(2016/9/24)


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