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三世代コホート調査をもとにした妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取割合および摂取要因についての論文が掲載されました

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この度、分子疫学分野の小原 拓准教授らによる、三世代コホート調査をもとにした妊婦における妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取割合および摂取要因についての論文がThe Journal of Maternal-Fetal & Neonatal Medicine誌に掲載されました。

葉酸は胎児の神経管形成に重要な栄養素であり、妊娠前からの摂取が推奨されていますが、日本の食生活においては、十分量(480μg以上/日)の葉酸を食事から摂取することは困難です。このことから、三世代コホート調査の調査結果をもとに、食事からの葉酸摂取量が不十分(480μg未満/日)な妊婦における妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取割合および摂取の有無に何が関連するのかについて解析し、結果を論文として発表しました。
本研究から、妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取割合は18.0%ということがわかりました。また、妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取は高年齢、喫煙歴なし、高学歴、高世帯年収、出産経験なし、不妊治療経験ありとの関連が認められました。妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取割合は、本邦の先行研究に比べると高値でしたが、諸外国と比較すると未だに低値でした。
今後、本研究で明らかとなった摂取割合が低い層に対する適切なアプローチ方法を模索する必要があります。

書籍情報

タイトル:Evaluating folic acid supplementation among Japanese pregnant women with dietary intake of folic acid lower than 480 μg per day: results from TMM BirThree Cohort Study.
著者名:Kikuchi D, Obara T, Usuzaki T, Yonezawa Y, Yamashita T, Oyanagi G, Noda A, Ueno F, Murakami K, Matsubara H, Ishikuro M, Metoki H, Kikuya M, Kuriyama S
掲載誌:The Journal of Maternal-Fetal & Neonatal Medicine
Published online: 13 March 2020
DOI: 10.1080/14767058.2020.1739020

関連リンク

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