2019年10月31日、ToMMoは第三回東北メディカル・メガバンク事業(宮城)地域協議会を開催しました。
冒頭、台風19号の被災者に向けて黙とうを行った後、山本雅之機構長の挨拶で会は始まりました。ご来賓の内閣官房健康・医療戦略室次長 渡辺その子様は日本人の基準ゲノム配列構築の成果と前向きコホート事業が医療にいかされることへの期待を語られました。続いて、日本医療研究開発機構理事長 末松誠様より、ToMMoのデータシェアリングにより希少難病や未診断疾患の領域で多くの方に正確な診断を早く届けることができたことへの感謝のお言葉をいただきました。また宮城県保健福祉部長 伊藤哲也様より、医師派遣を受けている自治体から感謝の声を受けていることと「今後も多くの成果が得られるよう県としても連携協力していく」と述べられました。宮城県医師会副会長 橋本省先生からは、「東北を未来型医療と最先端研究の拠点として東日本大震災の被災地の復興や健康管理に今後ともご尽力お願いします」と激励をいただき、東北大学病院長 冨永悌二先生からは、循環型医師派遣システムやがんゲノム医療における遺伝子解析、大学病院で採取した組織のバンキングなど大学病院との協力関係についてお話しされました。
ToMMoからは長神風二特任教授、寳澤篤教授、栗山進一教授が登壇し、当事業にご協力いただいている宮城県内各自治体、医療団体・機関などよりご回答いただいたアンケート結果を基にした講演および質疑応答が行われました。コホート調査から分かってきた結果やその結果を踏まえた各自治体での取組事例などにも触れ、当事業の成果についてお話させていただきました。その後、県内自治体を代表して蔵王町長 村上英人様から「本計画は健康づくりの一助になっているのは確かです。引き続き地域の健康に貢献する事業を期待し、各自治体、関係機関とともに歩んでほしい」とお言葉をいただきました。会は、原信義理事の閉会挨拶で盛会のうちに終えました。
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